ただのごった煮サイト。
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『アーロン様』
夢を見た。否、あれは夢ではなく記憶。気が遠くなるほど昔の話。それこそ私が生まれる前の。(変だな)生まれる前の話を知るわけがない。それなのに私は知っている、愛している。その光景、空気、彼、すべて。ああ、私が大切にしていたものたちに溢れた世界。今や過去の。そう、過去の。もう無い。とたんに悲しくなる。無いのか、あの城は。あの樹は。彼は。・・・彼は。私に力を貸してくれたあの仲間たちは、もう居ないのか。(ならば何故、)私はここに居る。いや、私もかつての私ではない。変わった。だがこうして意志は残っている。私は生きている。なら彼は。彼は生きているだろうか。私と同様に、変化しながらも。生きていてくれないだろうか。会いたい。「る、
夢を見た。否、あれは夢ではなく記憶。気が遠くなるほど昔の話。それこそ私が生まれる前の。(変だな)生まれる前の話を知るわけがない。それなのに私は知っている、が。忘れてしまった。私は何を見たのだろうか。何か、大切なものだった気がする。だが思い出せない。確か、誰かを呼んだ。そうだ、そこで目覚めた。私は誰を呼んだ?大切な、そう、彼の名前。確か確か・・・
ぱきり。
タマゴの割れる音がした。ああ、そうだ。私はこれを温めていた。腕の中にあるそれは僅かにゆれ、タマゴを割っている。穴はまだ開いてないが、大きなヒビが入っている。生まれるのも時間の問題だ。ぱきり。もう少しだ、「がんばれ、」私に会いにおいで。ぱき、
誰かが私を呼んだ。
好きなんだよ。(似たような話をまた書くかも。)
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