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死にネタで10のお題より
配布元:宇宙の端っこで君に捧ぐ
早速使ってみた(最初のチョイスがコレか)(好きなんだ)(私信)
彼女は微笑んでいた。
正確に言えば涙を流しながら。
血を吐き、口元から顎、首を赤に濡らし
眼はうつろで、それでも僕を捕らえていた。
助かるか助からないか助かるか助かる助かる助かる助けて
「りおん、」
彼女は微笑んでいた。
正確に言えば辛そうに眉を寄せながら。
血を流し、腹部から足をつたい、床を赤に濡らし
息は荒く、それでも僕を捕らえていた。
助かるか助からないか助かるか助かるか助かるか 誰か、
「・・・ぁ、あ、あ」
声がする。
僕の名を誰かが呼んだ。
警鐘が鳴る。
終焉のときを誰かが告げた。
水音がする。
僕の名を彼女が呼んだ。
「リオン」
僕が選んだ道は間違っていた ?
(たすけて)
幸せになりたいと思った。
幸せにしたいと思った。
幸せでいてと願った。
僕はいいから。
笑っていて欲しいと。
「リオン」
「、あ」
彼女は微笑んでいた。
正確に言えば幸せそうに 幸せそうに?
血が、止まらない。
それでも僕を捕らえたまま。
囁いたのは甘い毒。
助かるか助からないか、 助からないのか
「リオン、」
「 」
それはいつか君が夢見た小さな約束。
殺されるならあなたがいいな
彼女は夢が叶ったと嬉し涙を流した。
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