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「もっと笑えばいいのに、曽良君」
宿へ戻り、部屋に入ろうとしたとき
偶然芭蕉さんの独り言を聞いた。
もともとあの人は独り言が多く、いい歳してぬいぐるみに話しかける始末だが
その内容に僕は瞠目した。
こみ上げる何かを振り払うように襖を勢いよく開ける。
「おぎやー!!あ、なんだ曽良君か。びっくりさせないでよ、もぅ」
「余計なお世話ですよ、芭蕉さん」
「え」
何度か目を瞬き、気づいたように小汚い人形で顔を隠した。
「やだもー聞いてたの?曽良君のえっち!」
「・・・・・・・」
鳩尾に重い一撃を入れる。
「はぎっ!ぐっ・・・弟子男の癖に生意気な・・・」
「もう一発いきます?」
「すみませんでした」
土下座でもしそうな勢いの師匠に溜め息を吐く。
何でこの人なんだ。
「でも、」
「・・・なんです?」
「やっぱり私は、笑った方が好いと思うよ」
こみ上げた何かの正体を知らない。
日和のノリを小説で表すのは困難だと思う。てか無理(私は
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